傷が疼いて眠れない夜ならば、寄り添って痛む場所に手をかざしてくれる。恐ろし夢を見て眠れない日は、ハーブティーを淹れつつ楽しい話をしてくれる。そして、どうしても愛してほしい時には。
「っ、リ、ツカ」
「ん、ぁ……シャルロ、も、う」
「ええ、いいですよ、僕も、もう」
「それじゃ、あ、いっしょに……イきた、い……ひゃぁあ!!」
膝上に乗せられた状態で、ぎゅっと抱きしめられる。ベッドのスプリングも使った下からの深い突き上げに耐え切れず、膣内を締め上げて声をあげると、後頭部に手が回って唇を唇でふさがれる。上も下ももう限界だけれど、それでも求められているのが嬉しくて、意識がもうろうとする中、サンソンにもイって欲しいという思いを込めて、舌を軽く噛みながら、自分でも腰を動かした。
「ん、……、リツカ、リツカ!」
「ぁあ!ひゃうぅ、しゃる、ろぉ……ぁん!」
クリトリスの裏をカリ首で擦りあげられて、もう我慢できないと、白に染まる視界に意識を飛ばしかける。けれど、暑い飛沫を膣内で感じ、その刺激に意識を取り戻した。
「ひゃ、ぁあ、シャルロの……出て、き、もち、いよぉ!」
「ぅ、ぁ……はぁ、リツカ」
抱きしめたまま、無意識にかもしれないけれど、膣奥に二度三度と擦り付けられる先端に、喘ぎ声をあげないように唇の端を噛む。すると、それを見ていたサンソンが唇に噛みつくように深いキスをしてきたのだった。
「ん……ふぁ」
目を閉じて舌を絡ませあう。けれど、少し興味が沸いて、その表情をそっと見るように目を薄く開いた。が、それが間違いだと気づいたのだった。 目をつむったまま目元を少し赤らませているものの、色っぽくて、つい夢中になってしまうような顔をしている。若干の童顔にかわいさを感じたりすることもあったけれど、エッチの最中は、かすれた声で呼ばれるのも、脱いだ身体が意外と筋肉質で厚みがあるところも、どうしても感じてしまう自分との身体の違いも。全部が全部夢中になってしまうほどに悪属性な彼なのであった。
