オベぐだ♀

もがき生きるマスターへ(オベ→ぐだ)

しんしんと雪の降る中。もう限界だと、エネミーから逃げ切ったマスターは雪に身体をあおむけの状態で沈める。本来であったならば、そんなことをしたら凍傷の危険性もあることは分かっている。ただ、両足に怪我を負った状態で、腕に矢を受けた状態で。無理やり…

もふもふ

むにむにとモフモフと。体温なんて感じないと思ったけれど、そこは妖精だからなのか、温かく感じて、そのまま眠りに誘われる。ふあっ、と小さく出た欠伸にくすくすと笑い声が聞こえた気がしたけれど、重たい瞼は上がらずに、目を閉じた。「マスター?どこにい…

藤丸立香は最後を誰に願うのか(オベ+ぐだ)

「最後の時は、私を奈落へ連れて行って」 召喚をされ、その場で種火を摂取させられて。唖然とする中、さっそくと連れていかれたマスターの部屋での一言。最後の時という言葉に違和感を感じながら、真意を理解し、舌打ちをする。 妖精國で対峙した時にも見ら…

第四話 身体を交わす愛以外にも愛ってあるのではなくて?

 生まれて十八年の終末装置としての機能の備わったものに、存在とは反対の行為をさせる。それがいかに酷なことかと考える。考えて、そして考えても答えはでない。 廊下を歩きながら考える。やっぱり答えは出ないかとため息をつきながら角を曲がろうとしたと…

エピローグ

「ねえ、何で一緒に入ってるの?」「それはね、リツカ。僕が無理をさせたから、せめてお風呂では楽をさせたいと思ったんだよ」「ねえ、何で後ろから抱きしめてるの?」「それはね、リツカ。後ろからの方がお互いに色々と見えなくて良いだろう」「ねえ、何で第…