100本ノック2(後半)
子守歌藤丸立香は朝日を模した明かりに眩しさを感じつつ目を覚ます。隣には夜遅くまで一緒にいて、閨を共にした愛おしい者。珍しくその彼はすやすやと寝息を立てており、立香は密かに驚きつつ彼に近づくと、起こさないように彼の頬や髪を撫でながら、音を紡い…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(後編)
学パロ時空―暗室にて―
現像、停止、定着。流し台の横に三種類の液体が入っていることを確認して、部屋の明かりを落とす。それからすぐに、隣にいた先輩が別の明かりをつけると、薄暗い部屋が赤茶の独特な色で染まった。「シャルル先輩。今回のは自信作なので、見ていてくださいね!…
Novelサンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
求める夜には(R-18)
傷が疼いて眠れない夜ならば、寄り添って痛む場所に手をかざしてくれる。恐ろし夢を見て眠れない日は、ハーブティーを淹れつつ楽しい話をしてくれる。そして、どうしても愛してほしい時には。「っ、リ、ツカ」「ん、ぁ……シャルロ、も、う」「ええ、いいです…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
攻めを交代する話(R-18)
「今日は私が攻めるから、シャルロは動かないで欲しいな」「分かり、ました」夜も深まり、さらりと乾かされた髪に戯れに口づけを落とし、そのまま口と口を合わせ、押し倒そうとする。眉間に刻まれた皺と僅かな抵抗を感じてそれを止めると、そのまま椅子に座っ…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
100本ノック2(前半)
ネクタイの日(学パロ:スクールアイドル)「えっと、これをこうして」「いえ、そこは逆ですよ、リツカ」「あ、そうだったの?ごめん」首に弛く巻いた紐をほどき、巻き直した。そして、目の前のサンソンの動きを追うように、ゆっくり丁寧に進めていく。輪を作…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
追想の愛
飾り付けた部屋にクリスマス仕様のベッド。お夕飯ごろまでお待ちくださいと先輩を部屋の外に無理やり出してしまってから数時間。できる限り飾り付けたと、額に浮かんだ汗をぬぐい息を吐く。キラキラ、キラキラ。クリスマスツリーに飾り付けられるオーナメン…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,追想の愛
「きみともう一度話がしたい」
「藤丸立香。レイシフトから無事帰還しました」「よく来てくれたね、立香ちゃん。今回のレイシフトは」「シャルル=アンリ・サンソン、ですよね?」 セイレムの地から帰ってきた藤丸立香はさっそくと呼び出される。レイシフトの影響がないか身体のチェックを…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
「もしも彼に、もう一度会えるなら」―リグレットメッセージ―
「……これで、いいよね」 藤丸立香はペンを握る手を緩め、今まで文字を書いていた紙を小さく折りたたむ。公会堂は薄暗い。そんな中でもわかるほどの大きさで書いた紙を眺め、それからその紙を小瓶へと入れて、コルクでできた蓋をぎゅっと押し付けた。手の中…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
気づいてはいけない想い
いつからだったのだろう。きっときっかけは小さなこと。興味を持ったきっかけは、狂化を受けてもなおあったその心。その言葉。想い。深く知ることになったのは、夢の中。そうして、向ける感情は。 ここまで考えて藤丸立香は考えを霧散させる。ダメだ、その…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
恋とは一体何でしょう
「えっと、それでね?」「……先輩?」 カルデア廊下の曲がり角。その先からマシュの先輩こと藤丸立香の声が聞こえ、マシュはそちらへ向かおうとするも、ふと足を止める。曲がり角の先から聞こえる立香の声は上機嫌であり、いつも自分に話しかけてくれるより…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
二人遊び
「リツカ、一人でこんなことをして、僕とするよりおもちゃでする方が良かったのですか?」「えっ、ち、ちが」「違くないですよね?だって、こんなに嬉しそうにコレを咥えこんで」 一人遊びをしていた立香の部屋にいつの間にか現れたサンソンが、霊衣を消し去…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―
一人遊び
何度も、何度も。うっとりとしてしまうような口づけを重ねられ、さらに深くと、咥内を舌で割られる。絡められたら最後。息が苦しくなるまで舌を弄ばれる。そう思って逃げるそれを追いかけるように深い口づけを受け……。 立香は「はふっ」と息を吐く。自分…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―