あなたのことが大切だった
「か、ちゃん……り、かちゃん」「んぇ……?」「立香ちゃん、ああ、良かった」「ぁ、えっと?」 泣きたかった。どうしてって言いたかった。「ドクター、生きて、るんですか?」「生きてるって?……ひどいなぁ、まったく。僕のことを何だと思ってるんだい?…
Novelオベぐだ♀,ロマぐだ♀,二次創作,愛を知らない俺らの幸せ
そして夢の中
「ロマニ・アーキマンの話を聞きたいんだけど、良いかな?」「……、駄目って言っても聞くよね?」「まさか。それから後学のために。質問に質問で返すのはどうかと思うんだけど」「それは、ごめん」 昼下がりのカルデアの廊下。壁ドンをされるほどの勢いで立…
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医務室にて
「ドクターのことですか?」「マスターとの写真をこの間見つけてね。ずいぶんと仲が良さそうだなって思ったんだよ」「ええ、そうですね。マスターと彼は、彼女の主治医がドクターであることを抜いても仲は良かったと思います」 アスクレピオスやナイチンゲー…
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ロマニ・アーキマン
「マスター、誰だい、この人は」「あ、それは」 しまったというように藤丸立香は顔を歪める。その言葉には仲間を失った悲しみが乗っていた以上に、それ以外の苦しみを感じて、甘い言葉にできないような感情を視て、オベロンは目を丸くする。こいつ、俺以外に…
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