100本ノック2(後半)
子守歌藤丸立香は朝日を模した明かりに眩しさを感じつつ目を覚ます。隣には夜遅くまで一緒にいて、閨を共にした愛おしい者。珍しくその彼はすやすやと寝息を立てており、立香は密かに驚きつつ彼に近づくと、起こさないように彼の頬や髪を撫でながら、音を紡い…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(後編)
学パロ時空―暗室にて―
現像、停止、定着。流し台の横に三種類の液体が入っていることを確認して、部屋の明かりを落とす。それからすぐに、隣にいた先輩が別の明かりをつけると、薄暗い部屋が赤茶の独特な色で染まった。「シャルル先輩。今回のは自信作なので、見ていてくださいね!…
Novelサンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
もがき生きるマスターへ(オベ→ぐだ)
しんしんと雪の降る中。もう限界だと、エネミーから逃げ切ったマスターは雪に身体をあおむけの状態で沈める。本来であったならば、そんなことをしたら凍傷の危険性もあることは分かっている。ただ、両足に怪我を負った状態で、腕に矢を受けた状態で。無理やり…
Novelオベぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
もふもふ
むにむにとモフモフと。体温なんて感じないと思ったけれど、そこは妖精だからなのか、温かく感じて、そのまま眠りに誘われる。ふあっ、と小さく出た欠伸にくすくすと笑い声が聞こえた気がしたけれど、重たい瞼は上がらずに、目を閉じた。「マスター?どこにい…
Novelオベぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
藤丸立香は最後を誰に願うのか(オベ+ぐだ)
「最後の時は、私を奈落へ連れて行って」 召喚をされ、その場で種火を摂取させられて。唖然とする中、さっそくと連れていかれたマスターの部屋での一言。最後の時という言葉に違和感を感じながら、真意を理解し、舌打ちをする。 妖精國で対峙した時にも見ら…
Novelオベぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
お茶会
頭の上にお花の幻覚が見える。藤丸立香はサンソンが幼女サーヴァント、もといナーサリちゃんやジャックちゃん、バニヤンちゃんと一緒にマドレーヌを食べているサンソンを眺めてそう感想を漏らしていた。それに笑い出しそうになりつつも、マスターもだいぶ疲れ…
Novel二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
求める夜には(R-18)
傷が疼いて眠れない夜ならば、寄り添って痛む場所に手をかざしてくれる。恐ろし夢を見て眠れない日は、ハーブティーを淹れつつ楽しい話をしてくれる。そして、どうしても愛してほしい時には。「っ、リ、ツカ」「ん、ぁ……シャルロ、も、う」「ええ、いいです…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
攻めを交代する話(R-18)
「今日は私が攻めるから、シャルロは動かないで欲しいな」「分かり、ました」夜も深まり、さらりと乾かされた髪に戯れに口づけを落とし、そのまま口と口を合わせ、押し倒そうとする。眉間に刻まれた皺と僅かな抵抗を感じてそれを止めると、そのまま椅子に座っ…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
100本ノック2(前半)
ネクタイの日(学パロ:スクールアイドル)「えっと、これをこうして」「いえ、そこは逆ですよ、リツカ」「あ、そうだったの?ごめん」首に弛く巻いた紐をほどき、巻き直した。そして、目の前のサンソンの動きを追うように、ゆっくり丁寧に進めていく。輪を作…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡3(前編)
エピローグ
「バーゲスト、もう大丈夫なの?」「ええ、ご心配をおかけしました」 目が覚めたら解剖をしようとする医者が目の前に。そんな状況から一週間。緋色の髪の主人は今日も丁寧に髪の毛を整えながら声をかけてくる。バーゲストは主人の言葉を肯定しながら、ヘアケ…
Novelアドバゲ,これもまたひとときの夏の夢,二次創作
これは終わりのお話
「■■■■■、蛍を見に行こう?」「蛍、ですか?」 蛍とは何なのだろうとバーゲストは思う。けれど、それも数分。蛍とは何だったのかを”思い出して”それだったら夜ですねと声をかけてくる。妖精國では蛍を観賞用として愛でる風習は無い。けれどバーゲスト…
Novelアドバゲ,これもまたひとときの夏の夢,二次創作
ある晴れた日に
マンチェスターの町並みを眺めつつ、車椅子を押す。アドニスはとうとう自力では歩けなくなってしまっていた。自動で動かせる技術も■■■■にはあると理解していたものの、そんなものは妖精國には無い。キイキイと小さくなるずいぶんと軽いそれを押しながら…
Novelアドバゲ,これもまたひとときの夏の夢,二次創作