二次創作

もがき生きるマスターへ(オベ→ぐだ)

しんしんと雪の降る中。もう限界だと、エネミーから逃げ切ったマスターは雪に身体をあおむけの状態で沈める。本来であったならば、そんなことをしたら凍傷の危険性もあることは分かっている。ただ、両足に怪我を負った状態で、腕に矢を受けた状態で。無理やり…

もふもふ

むにむにとモフモフと。体温なんて感じないと思ったけれど、そこは妖精だからなのか、温かく感じて、そのまま眠りに誘われる。ふあっ、と小さく出た欠伸にくすくすと笑い声が聞こえた気がしたけれど、重たい瞼は上がらずに、目を閉じた。「マスター?どこにい…

藤丸立香は最後を誰に願うのか(オベ+ぐだ)

「最後の時は、私を奈落へ連れて行って」 召喚をされ、その場で種火を摂取させられて。唖然とする中、さっそくと連れていかれたマスターの部屋での一言。最後の時という言葉に違和感を感じながら、真意を理解し、舌打ちをする。 妖精國で対峙した時にも見ら…

お茶会

頭の上にお花の幻覚が見える。藤丸立香はサンソンが幼女サーヴァント、もといナーサリちゃんやジャックちゃん、バニヤンちゃんと一緒にマドレーヌを食べているサンソンを眺めてそう感想を漏らしていた。それに笑い出しそうになりつつも、マスターもだいぶ疲れ…

エピローグ

「バーゲスト、もう大丈夫なの?」「ええ、ご心配をおかけしました」 目が覚めたら解剖をしようとする医者が目の前に。そんな状況から一週間。緋色の髪の主人は今日も丁寧に髪の毛を整えながら声をかけてくる。バーゲストは主人の言葉を肯定しながら、ヘアケ…

ある晴れた日に

 マンチェスターの町並みを眺めつつ、車椅子を押す。アドニスはとうとう自力では歩けなくなってしまっていた。自動で動かせる技術も■■■■にはあると理解していたものの、そんなものは妖精國には無い。キイキイと小さくなるずいぶんと軽いそれを押しながら…