死神さんとの口づけ
血を模したチークに、唇には青いグロスをつけて。これで良し、と立香は鏡の前で確認を取る。今回もまた発生した特異点。それは遊園地に発生したもので、遊園地に来たお客様を喜ばせないと、取りこまれたサーヴァント達が出られないというもの。立香はお客様を…
Novelサンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―
一緒に過ごせる、日常が
交じり合って、高めあい。そうして迎えた小さな死。それから清めた体に服を通し。一緒のベッドで身を寄せる。サンソンは立香の髪の毛をいたずらに手で梳かし、立香はそんな姿に目を細めながら幸せを享受していた。「えへへ、シャルロ、ありがとう」「どういた…
Novelサンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―
いつだって
「もう大丈夫ですよ」「ありがとう、サンソン」 背中から腕にかけての傷にサンソンのスキルを使って治療を施す。傷は見る見るうちに癒えていき、何もなかったとまではいかないものの、ひどい傷がそこにさっきまであったと言われたら嘘だろうと言われるほどに…
Novelサンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―
100本ノック
1、嫉妬「そこでベディがね、きよひーと JK ちゃんとね。アマデウスは」 夜も更ける時間。部屋の中で今日一日起こったことを話しているのは、僕のマスターである藤丸立香だった。今も隣でロビンが助太刀に来てくれて助かったと言っている。僕はその輝く…
Novelサンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡2
SSまとめ
落下する話 自分はマスターに嫌われている、または避けられていると感じたのは自身の影とも呼べる狂化がかかったバーサクアサシンに出会ってからだったと記憶している。マスター自身の部屋に呼ばれ、有事の際の警護をしていることもあったが最近は呼ばれるこ…
Novelサンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡
オメガバース2
藤丸立香はΩ性と判明し、紆余曲折あって番、そして恋人となったシャルル=アンリ・サンソンの部屋へ来ていた。人理修復のストレスからホルモンバランスを崩していたために起きていた発情期の乱れも、番を得ることで通常の周期に戻っていた。そして、今日は…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡
オメガバース1
はあはあ、と荒い息が部屋の中を満たした。三十分以上も押し付け続けられた腰が引かれると、収まりきらなかったものが息を吐き出す度にこぼれ出す。その熱さと居心地の悪さは理性を取り戻させたが、目の前の彼はその光景にごくりと息を飲み、再び覆い被さっ…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,僕らの幸福の軌跡
衣装の決定
「私はこの衣装が良いな」「それって……確かしまってあったはずの」「そうだよ。これ、お母さんが着てたやつなんでしょ?」「多分そうだと思う」 挙式の日取りも決まり、後は衣装を考えるだけとなった。さて、ドレスはどんなものが良いか。二人で一緒に考え…
Novel二次創作,霧雨が止んだその後で,須賀シオ
食事会
「やあ須賀くん、久しぶりだね」「望月巡査。お久しぶりです」「こんにちは……招いてもらって嬉しいけど、お姉さん達の食事会に来て良かったの?」「こんにちは。全然問題ないよ? むしろこのメンバーじゃないと意味が無いかなって思って」 あのときのメン…
Novel二次創作,霧雨が止んだその後で,須賀シオ
婚約記念品
「うーん」「どうしたの、お姉さん」「あ、佐久間ちゃん。ごめんね」 資料館の片隅でシオリは唸る。それは何日も前から。最初は気にしないようにしていた佐久間であったが、数日も続くと流石に気になり声をかけたのだった。「邪魔って意味じゃないから大丈夫…
Novel二次創作,霧雨が止んだその後で,須賀シオ
親への挨拶
「そういえば結婚する前に親族に挨拶するんだったよね?」「そうだね。でも僕たちに近しい親戚って」「村の人? それとももっと別だと……」 資料館に戻り、結婚情報誌を探す。それは簡単に見つかったけれど、少しだけ古い情報が書かれていた。結婚を決めた…
Novel二次創作,霧雨が止んだその後で,須賀シオ
結婚式をしよう
須賀とシオリが結婚することはすぐに村中に伝わった。結婚おめでとうという言葉や、まだしていなかったの? と言う言葉、それだけではなく、出産の時には任せなさい、などと一部セクハラに近い発言もあったが、それは昔気質の村だからこそあるお節介の一つ…
Novel二次創作,霧雨が止んだその後で,須賀シオ