愛を知らない俺らの幸せ

第四話 身体を交わす愛以外にも愛ってあるのではなくて?

 生まれて十八年の終末装置としての機能の備わったものに、存在とは反対の行為をさせる。それがいかに酷なことかと考える。考えて、そして考えても答えはでない。 廊下を歩きながら考える。やっぱり答えは出ないかとため息をつきながら角を曲がろうとしたと…

エピローグ

「ねえ、何で一緒に入ってるの?」「それはね、リツカ。僕が無理をさせたから、せめてお風呂では楽をさせたいと思ったんだよ」「ねえ、何で後ろから抱きしめてるの?」「それはね、リツカ。後ろからの方がお互いに色々と見えなくて良いだろう」「ねえ、何で第…