Novel

エピローグ

「ねえ、何で一緒に入ってるの?」「それはね、リツカ。僕が無理をさせたから、せめてお風呂では楽をさせたいと思ったんだよ」「ねえ、何で後ろから抱きしめてるの?」「それはね、リツカ。後ろからの方がお互いに色々と見えなくて良いだろう」「ねえ、何で第…

プロローグ

「じゃあ、今日から一週間はお休みだからね。しっかり休息も取ってたのしんできてくれたまえ」「ありがとう、ダヴィンチちゃん!」 管制室でかけられた声にありがとうと返す。いつも通りお仕事を手伝っていたらダヴィンチちゃんに話しかけられて、協議した結…

オベロン、あのね

「はっ、はぁ……オ、ベロン」「やあ、マスター。今日もきみは元気いっぱいのようだね?」「げ、元気いっぱい、って、ほど、じゃない、けど……もし良かったら、私の部屋に呼ばれてくれない?」 この間のことについて話そうと言外に伝える。これが本音である…

伝えたい気持ち

 痛くて、苦しくて。世の中の女の子たちはこんなことに気持ちよさを感じたり、うれしさを感じたりできているのかな。私が彼を無理矢理そうしたりしなければそれを感じられたのだろうか、などと疑問に思う。 レイシフト先から無事にとは言いがたいものの、帰…

事故

「ロビン、それにマルガレータ!」 後もう少しだから耐えて。口に出す前に二騎の強制的戦線離脱が始まる。霊核が砕かれるほどの強烈なダメージでない場合、一定のダメージを喰らったら強制的にカルデアに転送される仕組みで設定されたレイシフト。そうなった…