恋って何かしら
「では、ビリーさんの体力はマイナス二になります」「ちぇっ、ここまでってことか」「まだここまでってわけじゃないですぜ、ここで坊ちゃんの医学が成功すればいいんですよ」「坊ちゃんって、じゃなくて……キーパー、医学か応急手当の使用はできますか?」「…
Novelオベぐだ♀,二次創作,愛を知らない俺らの幸せ
あなたのことが大切だった
「か、ちゃん……り、かちゃん」「んぇ……?」「立香ちゃん、ああ、良かった」「ぁ、えっと?」 泣きたかった。どうしてって言いたかった。「ドクター、生きて、るんですか?」「生きてるって?……ひどいなぁ、まったく。僕のことを何だと思ってるんだい?…
Novelオベぐだ♀,ロマぐだ♀,二次創作,愛を知らない俺らの幸せ
そして夢の中
「ロマニ・アーキマンの話を聞きたいんだけど、良いかな?」「……、駄目って言っても聞くよね?」「まさか。それから後学のために。質問に質問で返すのはどうかと思うんだけど」「それは、ごめん」 昼下がりのカルデアの廊下。壁ドンをされるほどの勢いで立…
Novelオベぐだ♀,ロマぐだ♀,二次創作,愛を知らない俺らの幸せ
医務室にて
「ドクターのことですか?」「マスターとの写真をこの間見つけてね。ずいぶんと仲が良さそうだなって思ったんだよ」「ええ、そうですね。マスターと彼は、彼女の主治医がドクターであることを抜いても仲は良かったと思います」 アスクレピオスやナイチンゲー…
Novelオベぐだ♀,ロマぐだ♀,二次創作,愛を知らない俺らの幸せ
ロマニ・アーキマン
「マスター、誰だい、この人は」「あ、それは」 しまったというように藤丸立香は顔を歪める。その言葉には仲間を失った悲しみが乗っていた以上に、それ以外の苦しみを感じて、甘い言葉にできないような感情を視て、オベロンは目を丸くする。こいつ、俺以外に…
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追想の愛
飾り付けた部屋にクリスマス仕様のベッド。お夕飯ごろまでお待ちくださいと先輩を部屋の外に無理やり出してしまってから数時間。できる限り飾り付けたと、額に浮かんだ汗をぬぐい息を吐く。キラキラ、キラキラ。クリスマスツリーに飾り付けられるオーナメン…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,追想の愛
「きみともう一度話がしたい」
「藤丸立香。レイシフトから無事帰還しました」「よく来てくれたね、立香ちゃん。今回のレイシフトは」「シャルル=アンリ・サンソン、ですよね?」 セイレムの地から帰ってきた藤丸立香はさっそくと呼び出される。レイシフトの影響がないか身体のチェックを…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
「もしも彼に、もう一度会えるなら」―リグレットメッセージ―
「……これで、いいよね」 藤丸立香はペンを握る手を緩め、今まで文字を書いていた紙を小さく折りたたむ。公会堂は薄暗い。そんな中でもわかるほどの大きさで書いた紙を眺め、それからその紙を小瓶へと入れて、コルクでできた蓋をぎゅっと押し付けた。手の中…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
気づいてはいけない想い
いつからだったのだろう。きっときっかけは小さなこと。興味を持ったきっかけは、狂化を受けてもなおあったその心。その言葉。想い。深く知ることになったのは、夢の中。そうして、向ける感情は。 ここまで考えて藤丸立香は考えを霧散させる。ダメだ、その…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
恋とは一体何でしょう
「えっと、それでね?」「……先輩?」 カルデア廊下の曲がり角。その先からマシュの先輩こと藤丸立香の声が聞こえ、マシュはそちらへ向かおうとするも、ふと足を止める。曲がり角の先から聞こえる立香の声は上機嫌であり、いつも自分に話しかけてくれるより…
Novelサンぐだ♀,二次創作,追想の愛
二人遊び
「リツカ、一人でこんなことをして、僕とするよりおもちゃでする方が良かったのですか?」「えっ、ち、ちが」「違くないですよね?だって、こんなに嬉しそうにコレを咥えこんで」 一人遊びをしていた立香の部屋にいつの間にか現れたサンソンが、霊衣を消し去…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―
一人遊び
何度も、何度も。うっとりとしてしまうような口づけを重ねられ、さらに深くと、咥内を舌で割られる。絡められたら最後。息が苦しくなるまで舌を弄ばれる。そう思って逃げるそれを追いかけるように深い口づけを受け……。 立香は「はふっ」と息を吐く。自分…
NovelR18,サンぐだ♀,二次創作,無題 ―あるいは三月原稿―