空色から雨 - 1/5

 探索者はある日、とある製薬会社の創立パーティーに招待される。突然招待されことに疑問を持つが、そのまま向かうことに。当日、パーティーは問題なく開催されるが……?

初めに

推奨人数……1~2人
難易度……★★★☆☆
推奨技能……目星、戦闘技能
舞台……現代日本
戦闘の有無……有り
所要時間……テキセで12時間

目的

 本シナリオの目的は、船内に蔓延したウィルスの原因を突き止めて処分すること。処分した後に無事に脱出することである。

シナリオ背景

アルベル弘人の経営する製薬会社のライバル社が弘人の娘の情報を得て、彼女の持つ特性、そして母体から作られるであろうワクチンを売れば儲けられると判断。軍事会社から人を雇い、襲撃。ユアをさらおうとしている。

シナリオの流れ

1,乗船
2,創立記念パーティーの行われるホールへ 
3,下層階での爆発(テロ発生)
4,ホールからの脱出
5,下層へ向かい、白髪の男と出会う
6,妹探しを頼まれ、探索へ
7,第2の爆発
8,甲板へ向かう
9, エンディング

NPC情報

アルベル弘人

 黒目黒髪の日本人。製薬会社の社長であり、全ての元凶である。妻を16年前に亡くしてから人を生き返らせる研究を行っていた。その過程でグールの頭とハスターリクを入手することとなる。そのまま研究を続け、人をグール化させるウィルスを開発。しかし、研究所の事故で子供たちがそれぞれ後述する特徴を持つこととなり、研究を停止した。
 現在はクリーンな会社経営を行っているが、2人の子供の持つ特性上、2人を自分の所有する船に閉じ込めることとなっている。

アルベル・カール

 元黒髪に青目の20歳男性。弘人の息子。APPは14爆発事故に巻き込まれたことにより、グールのような強い力を持つようになる。爆発事故後は神話生物や魔術の研究を行い、妹をごく普通の人間へと戻そうとする。また、研究の過程でMPを消費したことにより、白髪となった。

アルベル・ユア

 茶髪茶色目の外見7~8歳の少女。実年齢は20歳。アルベル弘人の娘。爆発事故に巻き込まれたことにより、母体の周りにいる人間をグール化させるというウィルスの母体、そして成長が止まるという特性を持ってしまう。爆発事故後は船内の特別な隔離室に入れられることにより、周りの人間のグール化を防いでいた。

ニエル=R=レップ

 ニャルラトテップが化けた姿。赤いドレスが似合う黒髪の美女。APP18.普段は骨董商をしており、アーティファクトであるMP250貯蔵のダイヤを持っている。
【アーティファクト:ダイヤ】
MPが250貯蔵されている。その他にも、所持しているものの足跡や気配を消すことができる。

民間軍事会社の人間達

アルベル弘人の製薬会社のライバル社に雇われた人間達。神話生物対策課などではない、一般の軍人である。今回登場する軍人は全部で6人。

登場神話生物

ニャルラトテップ

 乗船した客の一人として化けている。赤いドレスに黒髪の女。カールと約束をした後から最後に銃で撃たれるまではニャルラトテップとしての記憶を自ら封じて遊んでいる。基本は探索者の味方であり、お助けNPCという立ち位置である。

ハスターリク

 直接ハスターリクと対峙する場面はないが、このシナリオの背景として出てくる神話生物。
16年前に弘人の製薬会社の人間が利久島(活性知る島の舞台)に向かい、そこからハスターリクを持ち帰ったことにより、事件は起こることとなる。後述するグールの頭に付着していた菌と、ハスターリクを混ぜ合わせることによって、普通の人間が短時間でグール化する菌を作ることとなった。

グール

 弘人が妻を失い、永遠の命を研究しているときに出会った、骨董商であるニエルから購入した頭の主。そのグールは1840年代に首を切られた。(「終の住処で少女は微笑む」より)
今回敵としてホールで遭遇することになるグールは6体である。

おまけ資料(船内地図)