空色から雨 - 2/5

乗船

探索者合流

 探索者は製薬会社の創立100年記念パーティーのチケットを受け取り、海辺のフェリー乗り場の前にいる。何もなければこのまま乗船してもよいが、事前に調べることがあると宣言していた探索者には、以下のような情報が開示されることとなるだろう。

・<コンピューター><図書館> / 会社について
最初は衣料品の開発をメインにしていたが、医療に付属する品を作り始め、製薬へと歴史を刻んだ。

・<コンピューター> / 社長について
①HPなどを調べた場合
会社についての情報と、現社長が「アルベル弘人」であることが分かる。
②2Chなど、会社非公式なサイトで調べた場合
HPで調べた情報+妻を16年前に亡くし、息子と娘も15年前に起きた研究所の
爆発事故に巻き込まれて死んでしまっていることが分かる。

以降は探索者希望の場所を観光するなどの自由時間となるが、B1より下の階にはパーティーが始まるまでリハーサルが行われているので、入ることができなくなっている。また、それと同じ理由で、社長・役員ともにパーティーの時間まで会うことはできない。

創立記念パーティーの行われるホールへ

 ホールの中には、2~3席ずつ椅子が置かれたテーブルがいくつもある。天井にはシャンデリア、食堂側の奥には長テーブルがいくつも置かれており、社長や他社員の姿が見受けられる。探索者が座る席には赤ワインと思われる液体が注がれたグラスが置かれているだろう。(赤ワインは高級な赤ワイン)

・<目星> / 辺りの人間に対して
 様々なパーティードレスを着た人々がいる。長テーブル側には社長や社長秘書と思われる筋肉質な男、それから役員達がいることが分かるだろう。

下層階での爆発(テロ発生)

 パーティーが始まる、社長からの挨拶が入る。あいさつの最後に乾杯をしたところで、下層階からの爆発が起こる。爆発とともに人々は逃げまどい、探索者も逃げようとするだろう。しかし、そんな探索者の頭上に無情にもシャンデリアが落ちてくる。

KP情報
 この時点で探索者は一度死を迎える。だが、ニャルラトテップとカールの交わした約束によって生き返り、グール化するウィルスにも侵されない体となる。

シャンデリアが落ちてくるところで意識を失った探索者に、<聞き耳>を振ってもらう。以下はそれぞれ 成功 / 失敗 したときの判定、そして話している内容の全文である。

・<聞き耳> → 成功
男「なぜ、貴女がこんなところに?」
女「あら、ここにいてはおかしくて?……………………………」
男「ええ。助かるのであれば」
女「…………………。……………………………………。ただ……」
男「……………………………………。そうですね?」
女「話が早いじゃない。………………………………………………………。嬉しいわ」
男「ええ。……………………………………、殺しますからね?」

・<聞き耳> → 失敗
男「ええ。……………………………………、殺しますからね?」

KP情報
①男女の会話全文
男「なぜ、貴女がこんなところに?」
女「あら、ここにいてはおかしくて?それより、貴方はここにいる人たちを救いたい
のでは?」
男「ええ。助かるのであれば」
女「そうね。今でも助けられる命はあるわ。ただ……」
男「貴女を楽しませればいい。そうですね?」
女「話が早いじゃない。それじゃあそうしてくれるのね。嬉しいわ」
男「ええ。ですが、約束を破ったら、殺しますからね?」
②男女の正体
男=カール 女=ニエル である。
なお、カールはニエルが人間ではないものであることを察しているが、ニャルラトテップ
であるとは理解していない。

この会話が聞こえた後、女性の声に起こされることとなる。