演奏会のチケットを貰う
●演奏会のチケット
【表】
・小さな演者たちの演奏会
・演目:オペラ『ミサ・ジレクイエム・ペル・シュジャイ』より
・16:00開演
・△△(建物名) ○○劇場 ××席(前の方の席)
・失われたオペラ『ミサ・ジレクイエム・ペル・シュジャイ』より、四幕までをお楽しみいただけます
【裏】
・劇場内でのお願い
・建物に入る際に携帯電話の電源をお切りください
・チケットをお持ちの方は一度入場しますと、半券をお持ちでも再入場は不可となっております
・<芸術:音楽> / ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ
聞いたことのないオペラである
・<クトゥルフ神話> / ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ
クトゥルフ神話TRPG第6版ルールブック107ページにある中身について全て。ただし、ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイについて言及している場合のみロール可。
劇場へ向かう(探索)
劇場はとある著名な音楽家が個人の趣味で作った音楽館を改装したもの。
『エントランス』の他に音楽関連の書籍を集めた『書庫』、演奏を行う『ホール』、練習を行える
『リハーサル室』、それだけではなく『一般市民に開放している部屋』も十数部屋あり、一部演奏家は本番前に調子を整えるためにその部屋を使用している。
ここからは演奏会までの時間、探索者の自由行動となる。
●エントランス
エントランスは人が数人いる。観客であろう人たちがほとんどであるが、その中には一人の少年、寛もいる。
寛の情報として出してほしいもの
□恒常的に具合が悪そうである
□どこかぼんやりとした様子である
□頭の中でずっと音楽が鳴り響いている気がする、と言わせる
トルネンブラに憑かれたことによりSAN値が減少していることもあり、探索者は上記のように感じるだろう。
・<医学> / 寛に対して
体に異常はないように感じるが、それとは別に体にいくつもの裂傷があることが分かる。
・<心理学> / 寛に対して
精神を病んでしまっているものの中に、このような状態の者がいたのを思い出す。
クリティカル:恒常的に精神を蝕まれていることを確信する。これは音楽家として
受けるストレス以外もあるだろう。
・<目星> / 寛に対して
古傷がいくつもあることが分かる。服に隠れる部分にしかないことが分かる。
探索者が寛と話すことを望む場合は、適度にトルネンブラに憑かれたものが起こす行動をさせてください。頃合いがよいころにダニエルを登場させて『一般市民に開放している部屋』まで連行させるのもよいでしょう。
●書庫
楽譜や伝記、童話など、音楽が好きな大人から子供までが楽しめるスペースとなっている。
・技能なしで手に入る情報
【少年と悪魔】
とある天才ピアニストがいた。彼の演奏にはだれもが心を奪われた。それは人間だけではなく、音楽をたしなむ悪魔さえも魅了した。とある一柱の悪魔は思った。
この人間を連れていけば他の悪魔も喜ぶのではないか。
悪魔は人間では作り出せない美しい音色を少年の頭の中に響かせて心を奪うとともに、彼の魂も自分のものとして、自分の世界へ招いた。残ったのは少年の体だけであった。
上記はトルネンブラに憑かれたものの末路である。<アイデア>成功か、PLのリアルアイデア成功で、寛が同じ状況ではないかとわかる。また、この状態で<図書館>に成功することで下記情報が分かる。
・<図書館>
【悪魔と魔術師】
音楽を愛する悪魔がいた。悪魔は美しい調べを奏でる人間を自分の世界へ誘い込んだ。もちろん人間たちは抵抗をする。そしてある時に有名な魔術師に悪魔を滅ぼしてくれ、と依頼した。魔術師は「悪魔を滅ぼすことはできないけれど、悪魔に取りつかれた人間を元に戻すことはできる」そう言って、音楽を奏でながらとある呪文を唱えた。魔術師は力を少し失ってしまったが、悪魔に取りつかれた人間は、悪魔に心と体を奪われることはなかったとさ。めでたしめでたし。
上記の童話はトルネンブラを退散させる呪文である。この呪文を使用するにはまず12MPを消費し、そうすることによって退散に成功する成功率が5%割り当てられる。そこから1MPを付与する毎に成功率は5%ずつ上がっていく。
(*成功率を100%にする場合は12+19MPが必要となる)
呪文の焦点は術者となるが、協力者がいればMPを分け与えてもらうことが可能である。
その他にも書庫では下記情報が手に入る。
・<図書館> / 伝記について
①ニコロ・パガニーニ
イタリアのヴァイオリニスト、ヴィオリスト、ギタリストであり、作曲家である。特にヴァイオリンの超絶技巧奏者として名高い。 そのヴァイオリン演奏のあまりの上手さに、
「パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されたという。そのため彼の出演する演奏会の聴衆には、本気で十字を切る者や、本当にパガニーニの足が地に着いているか確かめるため彼の足元ばかり見る者もいたという。ラ・カンパネラの作曲者である(楽譜あり)
②シャルル・ヴァランタン・アルカン
フランスのロマン派の作曲家・ピアニスト。練習曲「鉄道」の作曲者である(楽譜あり)
③ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オーストリアの音楽家である。古典派音楽の代表であり、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人である。称号は神聖ローマ帝国皇室宮廷作曲家、神聖ローマ帝国皇室クラヴィーア教師、ヴェローナのアカデミア・フィラルモニカ名誉楽長などを務めた。(楽譜あり)
・<図書館> / ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ について
「ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ」は、新しい本拠地を探して星々の間を彷徨うある種族の旅について物語っている。この歌劇は強姦・近親相姦・拷問その他の堕落への従事を主題として扱っている。この楽曲は実は作曲家の脳に寄生していたシャガイからの昆虫によって生み出されたものである。歌劇の楽器用の楽譜には、特殊な呪文が密かに織り込まれており、3章では魔王を呼び出すこととなるだろう。
●リハーサル室(練習室)
練習室は一人用の部屋となっている。中にはピアノが1,2台備えられており、どの部屋も中で誰かが使っているようで、使用中の看板が掛けられている。その中の一室に使用不可と書看板が掛けられた部屋がある。中から人の気配がすることがわかる。
・<聞き耳> / 部屋の中へ
何かをはじく音、木製の何かがきしむ音がする。
・<目星> / 部屋の中に対して
少女が部屋の中で音の出ないピアノを弾いていることが分かる。
部屋の中には、寛と双子のユリアがいる。なぜリハーサル室を使わないのかと問うと、今回の演奏会の主要メンバーではないことを明かしてくれるだろう。才能はないが、『天才と双子である』という事実だけでこの場に呼ばれたのだという。
彼女はこの使用禁止の部屋で音のならない電子ピアノを弾いて、ピアノの練習をしていた。
※なぜ使用禁止なのか聞く、または<目星>に成功した場合
床の一部に小さな穴が開いていることがわかる。この部屋で屋敷の家主が拳銃自殺したのだが、その時の名残である。下はホールに繋がっていて、この部屋で音楽を奏でると音がホールにもれるために使用禁止となっている。
ユリアがこの部屋を使える理由は、今回の演奏会に参加せず、音を出さないことを承諾したから使用を許可されたのだった。
・<心理学> / ユリアに対して
彼女の才能に関して聞いている状態で心理学を使う場合、何かを隠していることがわかる。
・<説得 / 言いくるめ / 信用 > / 上記が分かった状態でユリアに対して
彼女こそが以前天才と呼ばれていたことを話す。
しかし、寛との間にその才能によって亀裂が生じてしまったため、ピアノをわざとヘタに弾いて才能のない人間だと周りに思わせている。
彼女の願いは寛とこれからも仲良く一緒に過ごすこと。人から才能によって区別されないこと。
ここで出してほしい情報
□リハ室に穴が開いているから音が漏れる
□ユリアは天才
※KP情報:ユリアがピアノを弾く選択をして、トルネンブラを退散させないと彼女が死ぬ
□図書館に情報があるという示唆
これ以降は探索者が探索をやめるという宣言、演奏会を止める準備、またはKPの判断で、時間を講演開始の時間にする。
