【FGO:オベぐだ♀】「やっぱりきみはそれが好きなんじゃないか?」(R-18)

ゴミ溜りに住んでいる虫たちにまとわりつかれている様を見て興奮するだなんて異常性癖を持ち合わせてはいない。けれど立香が体中を這いまわられて喘いでいる姿にこみ上げてくるものはあったわけで。痛いほどに勃ち上がったそれに片手を持っていき、喘いでる立香の顔のすぐ横でしごき始める。
まったく必要のない、サーヴァントになった結果付与された性衝動。ちんこがイライラするだなんてふざけた言いぐさをしていた奴らもいたけれど、それを理解したのは、虫たちとじゃれている立香を見た瞬間。突き動かされた衝動のまま、虫妖精だけではなく蟻や百足などをあたりにまき散らし、立香を蹂躙したのだった。
「あっ……ゃ、ぁ!お……べ、ろ」
「なに?」
「ごめ……っ、……さ、ぃ!」
「何を、謝ってるか、わからないなぁ?」
このまま扱いて出してしまいたいという気持ちを放置して、手を止めて立香の顔を覗き込む。蟻がたかっていてひどい顔。妖精國での自分の思い出してしまいそうな吐き気のこみ上げる顔に目を背けつつ、立香の口に指を突くように差しこんだ。
「っ、……!っっ!」
「ははっ、何だそのひどい顔」
……、!」
「何?しゃべれないし、気持ち悪いって?やめてほしいの?」
噛まないようにと口を最大限に広げて頷く立香の間抜けな顔にこみ上げる笑いを押さえつつ、喉奥を指で撫でつける。ぬちゃりと絡みついて、吐きもどそうと、押し上げようとする動きに、ここにコレを挿れたらどうなるかと、勃ち上がっているものを見つつ考える。
今でも立香の目の端にうっすらとある、光るもの。ただ、その顔は苦痛だけに歪んでいるのではなく、喉の奥を圧迫するたびに、深く穿った時と同じような、蕩けた表情を浮かばせていた。
まじかよ、こいつドMだったのかよ。妖精王としてふさわしくない言葉を脳内で浮かべて、頭を振るう。そうしてそれをごまかすために立香のさらに喉奥に指を進めた。
「やめてあげると思った?そんなわけないだろう?吐き出すのもなしだし、吐き出したら今度は喉の奥に別のものを挿れて蓋をしてあげよう。俺は優しいからね」
絶対にこらえるのは無理だろう場所まで指を押し込んで、ぐちゃぐちゃと動かす。こらえていた気持ち悪さに耐えられなかったけれど、何とか耐えようとした立香は、俺の指を両手で押さえて無理やり引き抜き、吐き戻す直前で飲み込んだのだった。
「ぅ、……ぐ、ぅ」
「吐き戻してないから及第点ってことにはしておくけど、俺の指を引き抜いたのはいただけないと思うんだけど」
「だ、だって……これ以上されたら、本当に吐いちゃいそうだったし、そうしたら」
オベロンのこと汚しちゃうってそう思ったから。言葉には続けなかったそれだけれど、脳内で続けられたその言葉に虫唾が走る。■の籠ったそれに、他の者だったら健気な子だと思うのだろう。ただしそれは俺には感じられることのないもので。代わりに得体のしれないゾクゾクとしたものを背筋に感じたのだった。
「俺のこと汚すって?」
「そ、それは、その吐いちゃったもので?」
……ああ、それだったら大丈夫。君とそういう関係を持ってる時点で、俺は十分きみに汚されてるからね」
……
「だってそうだろう?きみから俺に関係を提案してきて、それに俺が乗ったわけだ」
違う。そんなことが言いたいわけではない。ただそれでも俺の言葉はねじ曲がって立香に刺さる。
「うん、そうだね。私はオベロンのこと、最初から汚してしまっているね。オベロンからしたら、私も、今私に集ってる虫も、世界も、全部同じなのかもしれないね」
オベロンは私のことを■してはくれないから。それは分かっているから。
妖精眼と捻じ曲がる言葉は本当に不便なものだと思う。普通の人間だったら逆にすべてを見たいと思うのかもしれないけれど、見たくもないものを眼に入れられる。妖精國でも、今の状況もそう。
そもそも■なんて俺にはわからない。わかっていたとしても口にすることはないし、それをましてやマスターに重ねるなんてことはしない。俺の■があるとしたら、それは■■■■■■に捧げられるべきものだ。それであるはずなのに、マスターに輝ける星と同じそれを見て、今こうして関係を持っている自分に半ば呆れという感情を持ち合わせる。
ぐちゃぐちゃとした、自分でも整理しきれない感情を吐き出すように、大きく息を吐き出すと、立香の口に自分のモノを押し付けた。
「まあその話は置いておこうか」
自分から言い出した話なのに、と自分でせせら笑いながら言葉を続ける。
「君の提案を受け入れて、俺は番うことにしたんだ。それで君は満足。でも俺は現状満足していないわけだ。……だからリツカ、俺を満足させてくれるよな?」
立香の口に亀頭をぐちぐちと押し付ける。何をしてほしいのか察した立香が口を開いた瞬間に、喉奥を突く勢いで、頭を押さえつけ、前後に動かした。
「う、ぅ……っ」
「ほら。もっと、口を、すぼめて……そう。歯は、当てるなよ?」
じゅぼじゅぼ、ぐちゅぐちゅ。先走りと、立香の飲み込み切れなかった唾液が奏でる音に、竿に絡まる彼女の舌。にちゃにちゃと絡むそれに、下半身に血液がより集まるのを感じる。立香の頭を押さえていた右手を離して、未だに虫の集っている彼女の下半身、膣内に濡らしてもいない指を差し込む。痛みで体が硬直でもするかと思ったけれど、それは起こらずに、既にぐちょぐちょになっていたそこは指を受け入れた。一本、二本、三本。激しく頭を動かして俺のモノを舐めしゃぶっている立香にご褒美として指を増やす。指の付け根でクリトリスを刺激しながら、Gスポットは他の指で。膣内自体も絶頂が近づいているのかキュンキュンと締め付けてくるけれど、それをぐっぽりと広げるように動かす。そうすると、負けじとなのか、それとも気持ちよさをごまかすためなのか、ますます激しくモノにしゃぶりついてきた。
「んっ……っっ!!……きみ、……ねえ!」
流石に口に吐き出すのはないだろうと思う反面、勢いのままに彼女の口に射精をしてしまおうかとも思う。けれどそんなことを考えながら直前に無理やり引き抜いたせいで、彼女の顔面はべちょべちょの白濁に染まった。
「ん……はぁ、ぁ……きもち、よかった?」
……
べちょべちょのぐちゃぐちゃの癖にそんな顔で微笑んで。気持ち悪い。そう思いながらも手近にあった濡れタオルでごしごしと彼女の顔を拭う。射精をした瞬間にびくびくと彼女も体を震わせていたこと、そして膣内もそれに連動するように、モノが入っているわけでもないのに搾り取ろうと蠢いていたことから、同じタイミングで果てたのだろう。気だるげに、それでいて、辺りの虫たちを潰さないようにと動く彼女の周りから、虫たちを遠ざける。もうお前たちはいいだろう。声をかけると、彼女の身体を這っていた虫たちが散り散りになっていった。
「きみ、さぁ。怒ったりしないわけ?」
「えっと、どうして?」
「どうしてって、とうとう頭おかしくなった?第三者目線から見なくても俺は結構ひどいことしてると思うんだけど?」
それともそういう性癖なわけ?と髪の毛の、くるりと上がっている一束を握って、軽く引っ張ってみる。通常なら痛みで抗議の声をあげるだろうと思って立香の顔を眺めると、そこにはとろんとした顔をした女がいた。
「まじかよ」
……
「本当にそういう性癖だったわけ?もしかして蟲に集られるのも、そういうこと?ひどくされたいんだ?」
いたたまれなくなったのか、それとも別の理由か。顔を真っ赤にしながら伏せる立香。だけれど、小さく頷いていた。
「それだったら、逆に甘くてとろけるようなのはどうなんだい?」
「えっと、それは」
「答えなくてもいいよ?体に聞いてみるから」
押し倒して唇を合わせる。たったそれだけ。角度を変えて、粘膜をすり合わせるだけのたったそれだけなのに、口を合わせている立香の息は上がり、彼女は足をもじもじと動かす。それに気づかないふりをしながら、首筋を舐めあげると、小さく意味のない声を発した。
「ぁっ、ん、お、べろん……
「なに?」
「も、いいから、下、触って?」
「え?やだけど。上から下まで、とろっとろになるまで甘やかしてやるって、そういっただろ?」
それともやっぱり痛い方が好みだからそう言ってるのかい?そう言いながら異形の左手を立香の膣内に差し込んだ。
「ひゃ、ん……
「いい声で鳴くじゃないか、マスター」
「ぃ、ぅ……んんっ」
蕩かしてやるのもいいと思ったけれど、こちらの方がお好みならそうしてやろう。すっかり濡れきって、俺の左手を迎えたそこに準備はできているなと、霊衣を解く。そうして合図も無しに腰を打ち付けた。
「あっ?!」
「はー、マスターってば本当に淫乱なんじゃないかな?ココ、ろくに触ってないし、どっちかって言ったら痛がるようなことしかしてないのに、こんなに俺のこと受け入れて、さ?」
軽く腰を動かしながら、立香を見つめる。表情は蕩けているものの、瞳に宿るのは強い意志。そんなもの無くしてしまえばいいと、乱暴なのが好きなこのお嬢さんの、目の前にある首に噛みついた。
「あ“、い、……たっ」
「痛い方が、好みなんだろう?」
隠すなよ?きゅうきゅうと、先ほどよりひどくなった締め付けに、体は正直だと、自分よがりに動いてみる。相手のことなんか考えないで、果てることだけを考えて、気持ちよさだけを追って。そうしてしばらく腰を動かせば、絶頂の波が近づいてくる。がつがつと、それを悟られることのないように、けれど動きを速めると、人間の本能として絶頂を悟ったのか、早く欲しいと下りてきた子宮に亀頭を撫でられる。そして、それだけでなく、膣全体が先ほどよりも意志を持ったように締め上げて、奥へ奥へと誘うように動くそこに、ああもうどうでもいいかと、最奥に向かって精を吐き出した。
「っ……!」
「ああ、ぁっ、ぅ……
同時に訪れた絶頂。そして引いた波と霞む視界に、ようやくこれが夢であったことを悟る。虫たちを自由にできたけれどその他は自由にできなかったということは立香の夢なのだろう。思い出してきたが、体は立香の部屋の同じベッドで眠っているのだろう。目を閉じたら目を覚ますだなんておかしなこともあるものだ。俺はそう思いながらも目を閉じた。

オベロンと立香は同時に目を覚ます。目の前にはお互いの顔。そうして昨夜のことや、夢でのことを思い出した立香の行動は早かった。
「令呪を持って命ず。オベロン、妖精眼を使わずに今すぐ部屋からでて」
「そうはさせないからな。マ・ス・ター?」
マスターの口を塞ぐ。どうしてあんな淫夢を見ることになったのか。真夏の夜の淫夢とかいうろくでもないふざけたビデオもびっくりな夢の説明を求めるオベロンに、塞がれた口を指さす。令呪はもう使用しないからと、妖精眼越しに訴えてくる立香に手を放し、先を促した。
「うぅ……最初に言っておくけど、あれは、私の性癖じゃなくて」
「俺の性癖でもないし、嘘は通じないってわかってるよね。マスター?」
「わかってるって。興味がなかったわけじゃないけど、性癖ではないから。ただ、ちょっと昨日おっきーの部屋で……エッチなDVDを見てしまいまして」
『蟲姦・強姦・SM資料集』と名付けられたDVD。オベロンと付き合ってから言葉の意味を理解はしていたし、興味はあったけれど、全く体験したことのないそれの映像が載っているだろうそれを、家主不在時に見つけて、興味本位で途中まで再生してしまったのだ。
あられもない姿で虫たちに集られている姿や、無理やり男たちに身体をめちゃくちゃにされているそれ。未知のそれに目の前がぐるぐるとしてくる感覚を感じていると、家主が絶叫してその映像は途切れたのだった。
……ということがありまして」
「あまりに強烈だったから、それがほぼそのまま夢に出てきたってわけだ」
「そういうことでございます」
その節は大変ご迷惑をおかけしました。立香がそう続けると、ふいにオベロンが再臨を変化させる。黒から淡い白銀へ。それに合わせて白を基調とした姿へと変わっていく。
「まあ僕も、きみの夢にのって、乱暴をしてしまったからね。今回はこれでおあいこにしよう」
「えっと……?」
僕にこれ以上言わせるのかい?まあ、いいけれど。オベロンが言わんとすることを立香はなんとなく理解していた。けれど、もし違っていたらと思って先を聞きたいとせがむことにした。
「きみが僕としてみたいことを夢でしようとしたこと。それを受け入れて実際にしてしまったこと。この二つで相殺ってことだけど、ダメかな?」
「えっと、それで、いいの?」
「それとも君は虐められるのが好きだから、このことを脅しとして使って、……俺に好き勝手される方が好みなのかなぁ?」
再び黒へ。ベッドの上に座り込んだ状態で、オベロンに顎を持ち上げられて向かい合う形に、そのまま唇が触れるか触れないかの距離で詰められる。立香はオベロンのその言葉に頬を赤くして目をそらしつつ、そうじゃないけれど、と答える。
「そうじゃないけれど、その、いじめられるのが好きとかじゃないけど、たまにそうやって激しくされたりするのは、プレイの一環としては、たまには、いいんじゃないかなって、思います」
やっぱりこいつ、そっちの才能があるんじゃないか。オベロンはそう思いつつ、立香の口に、噛みつくように口づけを落としたのだった。