【FGO:オベロン×ぐだ子×キャストリア】水魚のように(R-18) - 2/6

「本当に、嫌な男ですね」
「誘いに乗ったのはそっちだろう?」
アルトリアからオベロンへと口づけが落とされる。広げられていた腕は、絡め取るように。アルトリアをギュッと抱きしめて、どこかへと消えてしまわないようにと捕らえていた。そんなことをしなくても逃げもいなくなりもしませんよと、アルトリアは積極的に口づける。最初はただ合わせるだけのキス。けれどそれはすぐに深くなり、舌が痺れるほどに絡まされる。口づけに集中している間は腕の力が緩まっていたけれど、後ろから、更に二本の腕が前にまわされた。
……?!リ、ツカ?」
「キャストリア、可愛い」
ちゅっ、と音を立てて唇が触れる。前に逃げても後ろを見てもされる口づけに、アルトリアはクラクラしながらも耐える。甘い感覚に流されてしまっては思い通りになってしまうと思いつつ、普段だったらとっくに刺激を加えていたためか、自然と腰が動いた。
「ははっ……腰が動いてるみたいだけど、何?欲しいの?」
「うるさい、で、すね!」
挑発に乗ったときにオベロンの足を跨ぐように座ったのがいけなかったとアルトリアは思った。オベロンがいたずらに腰を動かして、アルトリアの敏感なところに当たるように、勃起したそれを布越しに押し付けてくる。そうでなくとも長い脚を巧みに動かしてそこを刺激してくるので、弱い快楽でじわじわと責められていく地獄のような状態であった。
「あっ、……や、んぅ……んんっ!」
「あ、こら。口を押さえるなよ。我慢は体に毒だろ?」
「そうだよ?……オベロンもキャストリアに気持ちよくなって欲しいって思ってるんだから」
立香の手でアルトリアのパジャマとオベロンのシャツのボタンが外される。ついでにとばかりに、青と赤と白を使われたフロントホックのブラジャーもカチリと音を立てて開けられてしまった。
「やぁ……りつか」
「一緒に買ったの着てくれてたんだ。うれしい」
後ろを振り返ると、いつの間にか立香もシャツを脱いでいる。オベロンと付き合ったばかりの頃は、手が触れただけで恥ずかしがっていたのに、そんなことも忘れて自分から脱ぐんだ、とアルトリアは思う。立香が身につけている下着は色違いで買ったお揃いのもので、黄色とオレンジを基調として、彼女にとても似合っているものであった。
オベロンと立香。二人から攻められる。後ろを向いた顔を固定されて深いキスを落とされる。そうして前からはオベロンがアルトリアの胸の先を喰む。時々歯を軽く立てるようにされたり、舌で音がなるぐらい舐められたりされると、ビリビリと下半身が疼くような気がした。
「っ、っ……!」
「んぅ……キャス、」
「りつか、ぁ……
深く深く。立香は下着だけの姿になって、キャストリアと同じようにオベロンの足にまたがって、アルトリアと口づけを交わす。交わしながらオベロンの膝に自身のクリトリスを擦り付けるのを忘れずに。オベロンの陰茎で貫かれることを想像しながら、耐えるように舌を絡ませていった。
「はっ……、リツカ、そろそろ」
「ん、おべ、ろん……ぁ」
「これ、欲しいんだろ?」
オベロンは立香の手を取って、自身の陰茎を布越しに触らせる。熱くて、固くて、大きい。二人の絡み合う痴態をすぐ目の前で見ていたオベロンだ。興奮からもう我慢できないというように、ズボン越しに握らせる。そしてゆるゆると腰を動かす姿にアルトリアと立香は息を呑んだ。何があってもにこやかな表情で躱していくあのオベロンが、ただの男のように、興奮しきった様子で口から息をもらしながら恋人に触らせている光景を。いつもことに及んでいるときよりも興奮していて、見ているこちらまでも飲まれてしまいそうなほどに、色気がある表情をしていることに。
リツカ、おいで。男の言葉に立香はアルトリアと位置を変えて、抱きつくように距離を詰める。オベロンはそれをわかっているかのように、立香の頭を撫でながらきつく抱きしめ、口づけを落とした。
慣れ親しんだ三人。けれどその行為はそんなことはなく。アルトリアの布団の上で立香は生まれたままの姿にされる。リツカの視界を奪うオベロンも、煩わしそうにすべての服を脱いで、避妊具を付けた。
「アルトリアはこれが見たかったんだろう?そんなに見たいならいいよ、見せてあげようじゃないか」
「わ、私はそんな……
「見たいんだろう?」
……
この男には何を言ってもだめだ。嘘をついたらすぐバレるし、きっとひどい目に合う。アルトリアの第六感がそう囁いたことにより、言葉にしない肯定を送るにとどめた。すると見学席とでも言うように布団のすぐ横にある座布団に座るように言われる。場所としては布団の足側に当たるところに近いところ。二人が繋がったときには結合部がしっかりと見えてしまう位置で、アルトリアは放置させられた。
「ぁ、おべ……本当にここでするの?」
「何、嫌?」
「嫌じゃない、けど」
キャストリアが。オベロンは立香の言葉に笑みを浮かべて、立香に顔を寄せる。
「これはキャストリアが望んだことなんだから」
「で、でも……んっ」
「んっ……ほら、見てみなよ。俺たちがキスしただけで、あんなこと始めてるみたいだ」
アルトリアの方を見ると、二人を凝視して顔を赤くしながら、右手をクロッチの部分へと持っていっていた。心なしか、先程と同じようにとろけた顔をして、抑えているけれど抑えきれない声が漏れているようにも感じる。
「な?キャストリアはキャストリアで楽しんでるし、俺らもシようか」
既にグズグズに蕩けていた立香の膣内に、オベロンの男根が挿入ろうとする。痛みがあってもおかしくはない大きさだったのだが、馴れたもの。ズブズブと引っ掛かりもなく入り込んでいくそれは、コツンと奥に当たった。
「はぁ、……ぁん、おべろん」
「ん、名前なんか呼んで、どうしたんだい?」
「おべろんの、お、ちんちん、気持ちいいなって」
「ッ……きみ、ねえ!」
既に立香の最奥まで貫いているそれを、オベロンはそれ以上に押し込もうとする。身体を守るためか、それとも好きな人の一部でも抱きしめたいと身体が反応しているのか、きゅうきゅうと締め付けられる。それに更に煽られて。オベロンが軽く抜き差しをするように腰を動かし始めた。
「俺を、煽って、どうしたいッ……わけ?」
「えっ、んん……ぁ、煽って、な…………ぁん♡」
「それで、煽って、ない、つもり?」
ぐぽっ、ぐぽっ。痛くないのかとアルトリアが思うほどに、目の前で大きく抜き差しされる。愛液が泡立って、パチュパチュと皮膚がぶつかり合う音から、粘着質なぐぽぐぽとという音に変わり、泡立つ粘液も透明から白へと変わっていく。
自分たちが高校生だったときのクラスメイトが話していたのは何だったっけ。クロッチをずらして、直接足の付根に触れるアルトリアはふと思う。彼氏がいる女の子たちが集まってしていた猥談。猥談って男の子と女の子で比べたら、女の子のほうがエグい話をするらしく、白昼堂々と彼氏とのセックスについて話していたっけ。そんな中で出ていた言葉。本気汁だったかな。気持ちよくなると女の子の膣から分泌される液。リツカ、オベロンとセックスして、気持ちよくなってるんだ。
二人が自分の部屋で交わっているところを見て怒るならまだわかるけれど、それより先に興奮が勝って。自分の身体を慰めるように、目の前の光景をオカズに高める。人差し指でクリトリスを刺激して、中指と薬指で膣口を攻めたてた。
アルトリアの目の前の二人も、アルトリアの矯声や、慣れない中での行為、見られている中での交わりで興奮し、気持ちよさを貪り合う。最初はお互いのことを考えて。それから高め合うように。セックスから交尾に変化したような激しさで交わっていく。女から漏れるは矯声という意味ない音。男は荒い息の切れたような音だったけれど、細すぎる背中から流れ落ちる汗に目が離せなかった。
「はっ、はぁ、……ん、リ、ツカ」
「あっ♡ん……!な、に?」
「もう、イきそう、だから。リツカの中で、出してもいい?」
「ん、……オベロンがしたいなら、いいよ♡」
中に出すって言ってもゴムの中だけど。なに、膣内キュンキュンさせて。俺に中出しされることでも想像した?りつかがこんなにえっちな子だってこと、俺、知らなかったなぁ♡
「あと、もう少しで。イけそうだから、リツカ、頑張って♡」
「あんっ、んっんん♡が、がんばるから、いっしょに、……や、ぁあ、あ!」
「あれ?イっちゃった?……一緒にって言ったのに」
酷いよね。そう言いながらもオベロンは腰を止めない。イっても終わらないのはつらいとアルトリアは思う。そう思いながらも、友人を止められずに、止まらずに気持ちのいい部分をこすり続けて高みへと昇っていく自分に嫌悪感と罪悪感を覚える。勿論実際にオベロンに犯されている立香の方がつらいのは当然で、いやだいやだと言いながらも、連続絶頂を迎えているのか、体を弓なりに反らし続けた。そうしてしばらくして、オベロンの荒い腰使いがさらにひどくなり、本当に一つになろうとするかのように押し込まれる。
「んッ……
「ぁ……や、ん♡おべ、ろ……
奥に、奥に。擦り付けるようにぐいぐいと。孕ませるように。オベロンはビクリと肩を一瞬震わせてから、愛おしいものに触れるように、立香を優しく抱きしめる。それから名残惜しそうに引き抜いた陰茎には、白濁した液体が先端に溜まったゴムが、ぴっちりと絡まっていた。そうして、指をぐちゅぐちゅと動かしていたアルトリアはそんな二人を見ながら腰を振るわせて、潮を吹き出しながら果てたのだった。
「ん、おべろん」
……どうしたんだい?」
「それ、縛っちゃうの?」
立香がそれと言って指をさしたのは、オベロンが自身から外したゴム。オベロンは当然のように縛ろうとしていた手を止めて、挑発するように立香にそれを近づけた。
「ん……、ありがとう」
「どういたしまして。きみってさ、本当に男を煽るのがうまいよね」
「そんなことないと思うけど?」
それをそのまま受け取り、ゴムの中に吐き出されたそれを見て、嬉しそうに微笑む立香。そしてそのまま口を開けて。
「ぇっ、リツカ?の、飲んじゃったんですか?」
「んっ……、ぅん、そうだけど?」
やっぱりゴムの味もして苦い。困惑するアルトリアをそのままに、喉を鳴らしながらそんなことを言う立香。オベロンはあざ笑うように、でもどこか嬉しそうに、にやりとした笑みを浮かべる。そうして立香の頭を、よくできましたと言うように撫でる。立香はそのままゴムを捨ててくると、部屋の奥へと向かっていった。