【FGO:オベロン×ぐだ子×キャストリア】水魚のように(R-18) - 4/6

「あはっ♡いい顔じゃないか」
「オベロン……はっ、はぁ……
ぎゅっと目を瞑って声を抑え、ガクガクと震える身体を崩さないように耐える。そうして波が去ったころにオベロンが発した言葉。アルトリアは息も絶え絶えに睨みつける。馬鹿になってもいいことはないでしょう。さすがにこれ以上大きな声をあげたり、騒がしくしたりしたらバレてしまいます。自由交際が許されているとはいえ、三人でこんな関係を持っているのは世間的には問題大有り。大学退学も検討される事項なのではないか。絶頂に至った際にこぼれた涙をアルトリアは拭いながら思う。親指に光るそれを眺めながら、そっと布団の布に吸わせてしまおうと手を近づけたところで、立香がアルトリアの手を掴む。そうして自分の口に近づけ、ちゅぱちゅぱと音を立てて吸い上げる。そのまま上目遣いでアルトリアを見つめた。
「んっ……
「リ、リツカ……
「はぁっ。キャス……ど、だった、かな?」
「ど、どうって……すごく」
エッチでしたよ。そう言おうと口を開いたところでオベロンが遮る。
「あー、悪いけど、俺、まだイってないんだよね。ちんこイライラしてるから付き合ってくれない?」
「いいよ?」
……ええっと、いいですけど、付き合うってどのように?」
朝のひばりがなくまではまだある。それはオベロンが言っていた通り。一度気持ちよくしてもらったなら同じであるし、してもらったら返さなければ。律儀にアルトリアはそう思う。立香がオベロンに対して甘いのは、告白された時からわかっていたことであったが、アルトリアのこういった律儀なところを理解しているのもオベロンであった。
「確か、浴室はリツカの部屋側にあっただろ?そこでスるのはどうだろうって思ったんだけど?」
……、それって」
「俺は行ったことないけど、泡風呂ってやつ?本当に日本の性的な奔放性って面白いよね」
バリエーション豊かすぎるし、俺にそういうとこ紹介してきたやつもさ、こんなものまで渡してきてどうするんだよって感じなんだよね。脱いだ服のポケットに入っていた、旅行用シャンプーボトルを二本、オベロンは取り出す。一本は薄い桃色がかったもので、もう一本は透明のどろっとした液体が入っている。
「これ、ピンクの方は媚薬。それで透明の方はローション。俺に渡してきた下卑たやつは、これで泡姫をイキ狂わせてやるんだって言ってたけど、そんなに強力なものなのかなって……気にならない?」
「気になりません!」
「流石キャストリア。即答だね。まあ、キャストリアならそういうだろうと思ったよ」
じゃあ媚薬の方はまた今度。リツカは興味があるみたいだから、二人の時にでも使おうか♡にやりと口を歪めてオベロンは首をかしげる。立香はアルトリアのちょうど後ろからオベロンを見るようにしていたが、オベロンが立香の気持ちを理解していると知ると、アルトリアの後ろに隠れてしまった。
「それで、オベロンは、その……泡風呂ってところでできることと同じことがしてみたいってことでしょうか?」
「んー、当たらずとも遠からずだね。風呂でスれば布団も汚さないし、終わった後に身体もすぐに洗える。いいことだらけじゃないかって思っていただけさ」
これは嘘だ。絶対に嘘をついている。オベロンのことだ。自分にはよくわからないけれど、泡風呂とやらのことを聞いてすぐにしっかりと調べたのだろう。そうして今ここでその話をするということは、それに何かしらの楽しさを見出したわけで。そんなことにのってしまったら何をされるのか、することになるのかわからない。たまったものじゃない。それにオベロンの話をしっかり聞いているのに、オベロンには全肯定を示してしまうような立香も守らなければ。キャストリアは思う。そう思っているのに、一部の好奇心は抑えきれずに、オベロンに質問をしていた。
「お風呂ですると言っても、どんなことをするのですか?」
「何、興味?俺も詳しくはないけど、ローションを使って体をこすり合わせて気持ちよくなったり、あとは、泡風呂って男向けの風俗だから、男を悦ばせるようなやつがあるらしいけど……例えばキャストリアたちの身体で、俺の身体を洗ったり?」
「なっ、なな、は、破廉恥ですね」
「だから男向けの風俗なんだって」
「そんなことをオベロンはしたいんですか?」
「したい、と言うよりただの興味だね。ほら、実際に体験しないと、何がイイとかわからないだろ?キャストリアだってさっき、すごく悦んでいたじゃないか。あれだって、俺がああしないと分からなかった。つまりそういうことだよ」
興味がある。そして都合よくそこにそれができそうな人間が集まった。だからやってみよう。ただ、それだけ。
「リツカは興味津々な顔をしているからいいとして、キャストリア……君はどうする?」
「それを、聞くんですか」
「勿論。俺だって君に無理はさせたくないと思っているからね?」
「リツカがしたいなら、私だって」
性的な事には興味のあるお年頃。それに元はと言えばオベロンと立香が仲良くしているところを見れるだけで満足していたところもある。それを間近で感じられるのであれば。
「私が話に乗ることをやっぱりわかっていましたね?」
「勿論」
じゃあ浴槽に行こうか。オベロンが伸ばした手を立香が握り。その立香の手をアルトリアが握る。オベロンは勝手知ったる部屋のようにアルトリアの部屋の風呂場まで二人を引き込んだ。
「んっ……はぁ。おべろん、これで、どうですか?」
「ぁ、すごくびくびくしてる。気持ちいいのかな?」
「きみたち……ねぇ!」
浴室椅子に座っているオベロンの目の前には、幼馴染が二人。二人とも四つん這いで、オベロンの勃ち上がっている陰茎に舌を這わせる。アルトリアの足の間で刺激していた時から気持ちよさは感じていたけれど、それでも視覚から得られるものも、改めて二人が自分の一物に舌を這わせているという背徳的な感覚からも興奮し、オベロンのそれは我慢汁を溢れさせていた。
「キャストリア」
……おい、リツカ。やめろ」
「オベロンってね、ここをこうやってすると、かわいくなるんだよ?」
「え?どうするんです?」
にやりとアルトリアはオベロンに笑みを浮かべる。弱みを絶対に握ってやるぞ、という面持ちがそれからは伝わってきたけれど、立香がすることを口で止めはするものの、行動で止めるということをなかなかしてこなかったオベロンだ。今回もやめろとは言ったものの、止める気配はなく。立香が「んべっ」と舌の面で裏筋から亀頭を覆うように舐めると、目を細めて足をガクガクと震わせた。
「っ……、っ………!」
「すごいですね、リツカ。もっとやってあげましょうよ。気持ちよさそうにしてるじゃないですか」
「クソっ!あとで、覚えてッッ……ぁッ!」
こうですかね、と試すように舐め上げるアルトリア。立香はアルトリアの口からこぼれて陰茎を這っていった唾液を追いかけ、陰嚢を舐めまわす。リップ音をわざとさせたり、どろりとした唾液と舌で刺激されて、達しそうになることを我慢して口の端をオベロンは噛む。そうして、慌てて二人の頭を掴んで無理やり引き離した。
「はぁっ、……はぁっ。……本当にきみたち、なんなわけ?そんなにこれを舐めるのが楽しいのかな?」
「舐めるのが楽しいというより、オベロンが舐められて悶えてる表情を見るのが楽しいです」
「オベロンがかわいいところ見せたかったし、見たかっただけ、だよ?」
「あああ、もう!」
なんなんだこの二人は。俗に言う痴女と言うやつなんじゃないか?今さらながらにそう思う。けれど立香は幼少のころからたった一人の男、オベロンにだが、惚れているだけであるし、そもそもアルトリアは相手こそいないが貞淑で、決してそんな人間ではない。それはオベロン自身が一番理解している。けれど男を悦ばせること、こういったことが初めてじゃないと言われればそうなのかと納得してしまうほど上手い。これはこの二人のペースに乗せたら喰われるかもしれない。オベロンは内心ひやりとしたものを感じながら、立香の肩に触れた。
「リツカ、キャストリア。俺がここに来る前に言ったこと、覚えてるかな?」
「えっと?」
「君たちの身体で俺を洗うってやつ。あれをやってみたいと思ってね。さっきも思ったけど、二人で俺のを舐めるって結構大変じゃないかなって。だから一人に舐めてもらって、もう一人が体を洗う。これの方が効率がいいと思うんだ」
二人に好きにさせるとどうなるかわからないから、せめて一人にして、こちらが制御できるようにしてしまおう。目の前の二人はオベロンがそんなことを考えているなんてことは思わず、分かったという。そうしてキャストリアがオベロンの身体を洗い、立香が引き続き舐めることとなった。
「おっと、リツカ。舐めるのもいいけど、これを使ってみないかな?」
「これって」
「さっき言ってた、ローション。これをきみの胸にかけて、それで俺のを挟んでくれない?」
「?……うん、わかったよ?」
「あ、オベロンずるいですよ?!」
首の部分に押し付けられる、立香よりは控えめな柔らかさと、背中に感じる温もり。それに気をよくしながらも、立香に紅葉合わせをするようにと言う。性知識など唇を合わせるだけのキスしかなかった立香にここまで色々と教え込んだのはオベロンであったのだが、それを思い出しても立香の積極性と吸収力、ある意味適応力と言うのだろうか、本当に舌を巻く。
「オベロンの、先っぽだけ出てる」
「そう。……んっ。それは置いといて。胸を寄せて上下させて……そう、上手じゃないか。って、待て。それは、やめろって!」
立香はローションで胸をドロドロにしながらも。胸の間から出ているオベロンの亀頭を舐め始める。先ほどとは違って舌全体を使ったものではなく、ぴちゃぴちゃと動物がミルクを舐めとるように舐められるのがくすぐったさと興奮を煽る。
「ん、……りつか、やめろっ……って」
「おへおん……ひもひいいれしょ?」
オベロン気持ちいでしょ?勿論、果ててしまいそうになるほどに。だけれどそうじゃない。きみはただ流されていればいい。主導権を握る必要はないんだからと、なんでもないことなのに強く思ってしまう自分がいることに今さら驚く。
オベロンがそんな自分に関して考えようと思考を深めたとき、アルトリアが声をかけてきた。
「二人だけの世界に入らないでくださいってば」
「あ、ご、ごめん」
……キャ、ストリア」
「私も……その、気持ちよくなりたいし、オベロンにはしてもらった分返したいんですから。私の貧相な体では楽しめないかもしれませんが」
だから腕を貸してくださいと手を取られる。そうして腕を両足で挟んで、腰を動かすことで洗い始める。全身を泡まみれにして、その体を使って。
「んっ、んぁ……これ、おもったよ、り♡」
陰核を潰すように角度をつけて腰を動かし始めるアルトリア。身体を使って楽しませたいと言っていたのはどこの誰だったのかと思いつつ、自身の下半身に熱が集まるのは本能として止めることはできず。そこを再度立香が責め立てることで、オベロンの限界が間近に迫った。
「んん、……本当に、ぁ、イくから、やめろ!」
「オベロン、キャストリアにも言ってたよね。おかしくなっちゃえって。オベロンも、おかしくなっていいんだよ?」
だから気持ち良くなって?リツカはぎゅっと胸でオベロンの陰茎を挟む力を強める。そうしてできるだけ舌を伸ばして、全体でべろりと舐めた。
「っッ……!っ!」
「オベロン、やっぱり……かわいい」
最悪だ。立香の顔面に向かって射精をしてしまったこと。そもそも立香に主導権を握られたことと、キャストリアにも興奮してしまったこと。白濁を滴らせたまま、一瞬きょとんとした立香が発した言葉。全てがオベロンにとって最悪なものであったけれど、それでも若い体は正直なもの。オイタをした二人と、未だに燻っているそれに反応したのか、熱が戻り始めている下半身に思わず苦笑をしつつ、オベロンは二人をどう喰べようかと考え始めるのだった。

END