【FGO:サンぐだ♀】2022年3月原稿(未発行)(R-18) - 8/8

二人遊び(R-18)

「リツカ、一人でこんなことをして、僕とするよりおもちゃでする方が良かったのですか?」
「えっ、ち、ちが」
「違くないですよね?だって、こんなに嬉しそうにコレを咥えこんで」
一人遊びをしていた立香の部屋にいつの間にか現れたサンソンが、霊衣を消し去りながらも、ぐちゃぐちゃと、蕩けたそこに刺さる無機質なバイブを動かす。クリトリスも同時に刺激できるように作られたそれは、的確にGスポットとそこを刺激し、立香は体をのけぞらせたのだった。
「あぁ、や、だぁ……!ご、め……さい!!」
「ごめんなさい、ですか。何について謝っておられるのでしょうか?」
「だって、っ、ん、ぁああ!」
サンソンとでなく、一人で勝手に気持ち良くなって、それで満足しようとしていたから。そう言おうとするも、言葉が続けられずにそのまま絶頂へと駆け上がる。
「はぁ……はぁ……、んっ!」
無言でバイブを抜き取られる。ゴムもつけずに挿れられたそれには、白く泡立った、いわゆる本気汁と呼ばれるそれが絡みついていた。けれど、立香はそんなことにかまっていられるほどではなく。息を整えようと、かすむ視界を何とかクリアにしようとしたとき、影が近づき、同時にバイブが先ほどまで刺さっていた場所に、熱い剛直が穿たれた。
「ぁああ!」
「リツカは、これが、欲しかった、の、でしょう?」
普段は絶対にしない、絶対に起こらないことに緊張するとともに、なぜか膣内が彼を締め上げて、彼の形をありありと理解してしまう。いつもより大きい?そんなことをふと考えてしまうぐらいに熱を持ち、固く感じた。最奥まで穿たれたそれは、立香の浅いところ、Gスポットを狙って動かされる。
「ぁ、ん、んんっ、ん、んー」
「リツカ、声を……我慢しなくても大丈夫ですよ?」
「ん、んー-!」
嫌だ。だって、みっともなく喘ぎ声をあげてしまうから。それなのに。自分が望んでいることを知られているように、口づけを受ける。くちゅり、と小さく響くそれと、下肢からの痺れるように感じる大きな快楽に、頭が混乱する。ダメ、ダメだって。気持ちよくて、おかしくなりそうで。
「リツカのココ、ざらついているところ、とても、気持ちがいいですよ。絡みついて、んっ、離さないのも」
「そっ、なの、しらなっ……!あっ、そこ、だめぇ!」
ざらざらとしていると言われたところなのだろう。狙ってそこに擦り付けられ、そのまま最奥へ。出てはいけない何かがせりあがってくるようで、ぎゅっと足を摺り寄せようとするも、逆に両足を開かれて、しっかりとサンソンの剛直を受け入れているところが見える体勢となって。そうして訪れたそれに立香は耐え切れずに、制止の声をあげながら達した。
「あ、だめ、だめぇ!や、だ!でちゃう。なにか、きちゃ!ぁ、あ、ああ!」
「んっ、リ、ツカぁ!」
ぷしゃあぁ、と絶頂と共に秘部から透明の液体が吹き出す。それに信じられないと顔を青ざめさせつつ、それでも体に力が入らないのか、ぐったりと、ただ、膣内がうごめいてサンソンのを締め付けるともにびくびくと震える身体をそのままにする立香。そんな立香の頬を撫でながら、そのまま口づけを落としながら、サンソンは己のモノを引き抜く。
ぐぽっ。どれだけ激しかったのか、潮を吹いたただけでは飽き足らず。精液と本気汁が泡立った液体があふれるそこを目にして、サンソンのモノがもう一度勃起しそうになったものの、深く息を吐き出して、それを抑える。そうして立香をもう一度見て、立香の隣に寝転がった。
「は、ぁ……しゃ、るろ。ごめん、なさい」
「ですから、なぜ、そうやって謝るのでしょうか?」
「だって、一人でしてたから……怒って、ないの?」
「ええ、怒っていませんよ。ただ、驚いたのと、僕の名前が呼ばれていたので……すいません」
すいませんという言葉は、許可もなく突然に性行為を強要したからだろうと予想がつく。たとえ付き合っていて、性的な行為をする間柄であっても、許可がなければ強姦と同じ。そんな彼の考えに、真面目だなぁと思いつつ、そんな彼だから好きなのだと、ポヤポヤとした温かい気持ちに包まれた。
「私も、怒ってないよ?」
「ですが」
「ただ、今回はちょっと無理やりだったから、そういうことするんだったら、ちゃんとそういうことしますよって言ってから、してほしいな」
私だって、嫌いじゃないから。途中で恥ずかしくなったのだろう、フイとそっぽを向いてしまった顔に笑みがこぼれる。夜はまだ長い。身体で愛を確かめ合うのもいいけれど、こうやってゆっくりとした時間を過ごすのもいいだろう。霊衣のシャツだけをまといながら、サンソンはシーツを自分と立香にかけながら、そう思ったのであった。