【FGO:サンぐだ♀】先生とぐだちゃんの100本ノック(1~10) - 3/10

3、習慣
眠っている彼女に口付けを落とす。無意識でしてしまったこれは、習慣のようになっていた。
「それじゃあおやすみ」
「ええ、いい夢を」
……あの」
今日も笑顔でおやすみと言った彼女は、一瞬考えるようにしながら声をかけてくる。
「どうしました、マスター」
「えっと、私の勘違いだったらごめんね。その、最近私が眠っている間に何かしてる?」
確信を持った目で問いかけられる。僕の口からは、自然と謝罪の言葉が漏れていた。
「申し訳ありません、リツカ」
「別に謝って欲しいとかじゃなくてね。ちょっとだけ寂しいなと思いまして。謝らないで、ぎゅっとしてほしい、です」
そう言いながら立香がついてくる。その華奢な体を抱きしめると、腕の中で小さく微笑む彼女が見える。
「えへへ、やっぱりぎゅってしてもらえるとうれしいな」
「嬉しい、ですか」
「シャルルも、嬉しそう、満足そうな顔をしているよ?」
「そうなのでしょうか?」
「うん」
抱きしめられたまま笑顔で頷く彼女は魅力的で。無意識に顔を近づけていた。