【FGO:サンぐだ♀】先生とぐだちゃんの100本ノック(1~10) - 5/10

5、避けている理由

「今日は絶対とかないからね」

押し倒され、腰には怒りとも悲しみともつかない表情のマスターが跨っている。
「マスター、どうされたのですか?」
「どうされたじゃないよ。シャルルこそどうしたの?」
どうしたのと言われて少し考える。何か彼女に対しておかしなことをしていただろうか。
「最近私のこと避けてない?」
……避けてなど」
「避けてるよね?」
確かに彼女を避けている事実はある。彼女と付き合うことになってから一か月が経つが、その間に体の関係以外まで関係を深めることになっていた。しかし自身の現界した肉体年齢は若く、彼女を全てを欲してしまうこともなっている。
「ねえシャルル、避けてる理由って、私には言えない
ことなの?」
「いいえ、決してそういうわけでは」
「じゃあ何で言ってくれないの?私じゃ不足している所があるのかな?」
目の前の彼女の瞳からは涙が溢れて、今にもこぼれ落ちそうになっている。泣かせたくないのにと、思いつつ。弁解の言葉を。偽らざる気持ちを紡いだ。