【FGO:サンぐだ♀】先生とぐだちゃんの100本ノック(1~10) - 6/10

6、二人の絆
土の香りがまだ新しい鉢にじょうろで水を撒く。早く大きくならないかなと思いつつ、育って欲しくないとも思いながら、まだ何も生えていないそこをしゃがんで見つめた。
「マスター?」
「あ、サンソン、おはよう」
「おはようございます。……何か、植えたのですか?」
「うん。アメリカンブルーって花をね。 暖かい土地の花だから、この地域で育つかなってちょっと不安だったんだけどね」
「確かにカルデアは寒冷な土地ですから。でも、なぜ?」
「ちょっと気分を変えたくて」
レイシフトをして人理修復をすすめ、空いた時間には魔術の練習やトレーニング。気がつけばマスターとして必要なことしかしていなかったことに気がついて、お花でも育てれば女の子らしいかなと昨日種を蒔いたのだった。しかし。
「ねえ、サンソン。サンソンってお花とか育てたことある?」
「こちらに来てからはあまり。ですが生前は庭でチューリップなどを育てておりましたね」
「それだったら。一緒に育ててくれたら嬉しいかなって思ったんだけど、ダメかな?」
「ええ、いいですよ」」
「ありがとう」
自慢ではないけれど、私は一度も花を育てたことなんてなかったのだった。