【FGO:サンぐだ♀】愛してると伝えたら - 1/2

「愛してる」
小さく絞り出されたリツカの言葉に後ろを振り返る。『相手を好きにならなければ出られない部屋』
に閉じ込められたあの日の「サンソンのことは好きだけど、その、私ってそういうことに向いてないみたいだから」という言葉を受けて、関係を変えずに終わった人理修修復。退去の通達が来たのはそれからすぐのことであった。
「マス……いえ、リツカ」
「ごめんね、サンソン。こんなことを言っちゃって。マスターとして誰かにこんな気持ちを向けたくはなかったんだけど、最後にどうしても言いたくて」
酷く震えた声で、彼女は笑顔を向けていた。